2008年秋以降の経済危機では、遠いアメリカのサブプライムというほんの一部のつまずきが
あれよあれよと押し寄せ、私たち個人の生活に多大な影響をおよぼしています。
何となく経済のこと知らないと、ひどい目にあいそうだと思うのですが、お金の情報はあふれ
専門家だって互いに反対のこと言うし、どうなっているのか誰を信用したらいいのかよくわかりません。
それに、日本ではお金の事柄(税制や年金、健康保険、介護保険、各種補助金など)はほとんど
申請主義なので、どんなに良い制度があっても、知って申請しないとその恩恵にはあずかれません。
でも難しい経済の話はわからなくても、私たちは日々お金を稼いで、使ったり、貯めたりします。
これはもうすでにりっぱな経済活動。家計管理のコツさえつかめれば、お金に振り回されずにすみます。
それに、毎年変わる複雑な制度を覚える必要はまったくありません。必要なときに必要な情報の
入手方法がわかれば、情報に振り回されたり、過度な不安に陥ることはありません。
経済のポイントは収支。個人の小さなお金から会社の経営、国家予算に至るまで、
結局収支が合わないお金はいつか破綻するしかありません。
収支というのは稼ぐお金と使うお金のバランスのこと。赤字続きではもたないし、
大もうけ(バブル)はかならずどこかにシワ寄せがきます。
収支のバランスはトントンが最良なのです。それが社会の安定と生活の安心の基礎になると考えます。
では個人はどんな点を気をつけたらいいのでしょう。
まずは自分のお財布の中身を知りましょう。いくら入っていくら使ったか、それを知らないと
浪費と倹約のどちらかに極端に走りがちです。お金の不安は生活から楽しさを奪います。
浪費は生活破綻の一里塚。それに物欲はあまり人を幸せにしません。
逆に将来への不安から生活を切り詰めて楽しみを我慢し、貯金に励む。
一見正しいように見えますが、いざという時や楽しみにお金を使えません。
それにいくら貯めても不安は消えません。
収入から支出と将来への貯蓄を引いたお金、それが自由に使っていいお金です。
いま自由に使えるお金がわかれば、心おきなく楽しみのためにそのお金が使えます。
お金の不安を解消するポイント
●お財布の中身を知る
●お金はシンプルに管理する
●収支はトントンに
●楽しみを後回しにしない
●キャッシュフロー表をつくり、将来にそなえる
●必要な情報はどこにいけば手に入るかを知る